🏥 2024/07/30(火)
夜、母方の祖母が心筋梗塞で入院したとの連絡が来る。混乱と動揺で全身が熱くなったり冷たくなったりする。
「いますぐにそっちに行ったほうがいいか」と問うと、母の所管ではそんなに緊急性がある感じじゃなさそうとのこと。「詳しいことはまた連絡する」とだけ言われて連絡が途絶える。
緊急性がないのはよかったけれど、知っておきたいことはたくさんあった。一体どんな経緯で入院することになったのか、意識はあるのか、油断を許さない状況だから入院しているのか、それとも大事を取っての入院なのか。気になることは多いけれど、母の返答があまりにあっさりしていたため、もしかして母もだいぶ疲れているのか?と思ってそれ以上追求できず。
それ以降、頭の中にずっとおばあちゃんのことがあって、心がざわざわしていた。考えたくなくてもおばあちゃんが死んでしまったら、とか、そのあとお母さんはどんな気持ちになるのか、なんてことをず〜〜〜っと考えてしまう。皿を洗っていてもテレビを点けてもおばあちゃんのことを考えてしまって集中できない。シャワーを浴びるのにも30分もかかってしまった。自分の脳が「悲しいことを考えること」を一番優先しようと思っちゃってるみたいだ。脳のリソースの使い方が下手くそだな〜と、自分で自分をコントロールすることができなくなった頭でぼ〜っと思う。
なんとか髪を乾かし終えたら、どっと疲れてしまい、日が変わる前に布団に入った。けれど寝転んで眠気がやってくるのを待っていると不吉なことしか考えられない。しょうがないので3時くらいまでpixivでちょっとエッチな絵を検索して、脳に性!生きる!みたいな刺激を与えて(?)気を紛らわせた。頭の中が悲しみや恐怖でいっぱいになっちゃっているときは、エロコンテンツを接種するのがいい。最速で頭の中がエロ側に切り替わる。
🛏 2024/07/31(水)
朝からシーツを洗った。洗濯機の中でぐるぐる回るNクールをながめながら「もしも今日おばあちゃんの容態が急変したら、これを干しても取り込めないかもしれないな」ということをぼうっと思ったし、干しながら「私だって今日事故にあって死ぬ可能性があるのにシーツを干すんだな」ということまで考えた。とりあえず夕方までは生きる前提でそのままシーツを天日干し。
昼ごろに母から連絡。おばあちゃんは現在、意識もしっかりしていて、話もできるとのこと。杖をついてだが歩いてトイレまで行けたし、元気は元気だということ。しかし大事を取って、2週間は入院する必要があるらしいとのこと。
とりあえず、なんとしてでも今日か明日に会っておかなければならない状況ではないようなので、ほっとする。しかしまぁ心配なので、来週末に病院にお見舞いに行くことに決めた。
おばあちゃんに会いに行く日を決めたら、急に頭がスッキリしてきた。元気になったので、お菓子をいっぱい食べた。おいしい。
💅 2024/08/01(木)
ひさしぶりに爪を塗った。娘からのウケが良い。
🍑 2024/08/02(金)
早速食べようと包丁を入れたら、キッチン中に甘い香りが広がって幸せだった。あらゆる果物の中で桃が一番好きだと言うと「おいしいけど、皮を剥くのが面倒じゃない?」と言われることがあるが、私はこの皮むきの時間もだいぶ好き。桃の皮ってピンクと薄い黄色が混ざってかわいいし、なによりこの香りがいいよね。桃はバラ科だということを再確認する。この香りごと体内に入れたい。キッチンに逃がしちゃうのはもったいなさすぎる。うっとり。
味はもちろん香り高くて甘くて超おいしかった。美味。おいしかった!おいしかった……。飲むように食べてしまった。こんなの王様の食べ物じゃん。そら桃源郷って設定?もできるわな。私も桃を知った後に「ユートピアの設定を作れ」ってお題を出されたら、桃が生えてる土地にしたろ!思っちゃうもんな。あと寿司も食べられたら最高。さらにビールが飲めたら超最高。
🌞 2024/08/03(土)
暑すぎる。本屋を3件まわったのに、頭がぼ〜〜っとして1冊も買うことができなかった。決断する気力・体力を夏に奪われていた日。
🍜 2024/08/04(日)
幼馴染と久しぶりに遊んだ。中華料理の食べ放題に行ったけれど、30代らしくすぐにお腹がいっぱいになってしまった。中華料理って味が濃くて脂っこくて、たくさんは食べられない。そんなこと入店前からわかってはいたけれど、久しぶりに「食べ放題」というレジャーを楽しみたかったからしかたない。
ということで、早々にデザート&茶飲み&だべりタイムに突入。
「ねぇねぇ、一番好きなお茶って何?」と聞いたら、みんな真剣に考え始めてくれてうれしかった。そういうところが大好き。私は、ジャスミン茶かマテ茶かミントティーかな〜。薬草っぽい味のお茶が好き。待てよ?ほうじ茶も好きかも。
その後、腹ごなしに本屋や雑貨屋をふらふらしたあと、どこかに座りたいねと言って甘味処に入る。さっきまであんなに食べすぎた、苦しいなんて話していたのに、メニュー表に「あんみつ」の文字を見つけたら頼まざるを得なかった。私は杏あんみつを頼みました。おいしかった。でもさすがに食べすぎて立ち上がれなくなってしまった。動けないのをいいことに、またもひたすら話をする。幼馴染は小学生のころのやらかしをまるで先週のことのようにイジってくる。
甘味処を出た後は化粧品を見に行ったが、眠すぎて情報が頭に入ってこなかった。色の判別能力が落ちていて、眉マスカラが全部同じ色に見えた。夕方解散。楽しかった。もう会いたい〜。
夜、明日の朝に食べるパンを買うというのを口実にして散歩に出かける。いつもはスルーしている角を曲がってみたら、空き地に葉の大きさがレコード盤ほどもあるデッカい雑草が生えているのを発して興奮した。
松永K三蔵『バリ山行』を読んでから、圧倒的な自然に息苦しくなるくらい圧倒されたい、なんならねじ伏せられたい、自分という存在がいかにちっちゃくって、いかにあたたかぼんやり人間社会の中で絶対に死なない一切苦しまない選択を何も考えずに選んでいるのかということを思い知らせられたい、という気持ちが心の奥底にぼんやりと存在していたので、デッカい草を見ただけでリトル「自然の強さ」を感じられた気がしてうれしかった。いや、都心で自然を感じてうれしくなるな、山にいけよ、って感じではあるのですが……。
鼻息荒く・汗をダラダラかきながらスーパーでパンを買って帰宅。風呂に入り、夫とぼ〜っとテレビを見てから就寝。寝る前に本を読んでいたはずなんだけど、眠すぎてなんの本を開いたのか覚えていない。多分、枕元に積んである本のうちのどれか。