元カレがいないコンプレックス

私は初めて付き合った人と結婚した。なので私には「元カレ」と呼べるような関係性の人がいない。

このことに対して猛烈に劣等感を覚えるときがある。どんなときかというと、誰かの元恋人の話題が出たときである。

「そういえば元カレにこんなことを言われて〜」「元カノと別れた理由は……」というような話になると、「えっ!私の人生にはない元恋人情報ですか?!!なになに!?知りたい!」というポジティブ(?)な感情とともに「ウオオオオオオオ!!!いいなぁ〜〜私も元カレについて話したい!でも私には元カレがいないから何も話すことができない……」というネガティブな思考が襲ってくる。

どうしてこんな風に感じてしまうのか、自分なりに考えてみた。

  • 人生でお付き合いをした人数が1人ということを、経験不足だと捉えてしまっている可能性
    • じゃあ付き合った人が多ければ多いほど経験豊富なのか?と聞かれたら、それもまた違うような気もする
    • 自分以外の誰かが「初めて付き合った人と結婚した」と言ったら、「素敵だな〜」と思っている気がする
  • ただただ、ないものねだりをしている可能性
    • 今から元カレを作るのは非常に困難なので、手に入れにくいものに魅力を感じているだけなのでは
      • 夫と離婚したら夫が元カレ(いや、元夫か……)になるが、夫のことが大好きなので離婚はしたくない
        • 現在の状態のまま、「私には元カレがいた」という人生の追加コンテンツだけ欲しい
  • 私の周りにいる人は、元カレ・元カノについて面白エピソードだけ語ってくれるので、元カレがいる=面白エピソードを持っている、という認識になっていて、持っていないのが悔しいと感じてしまっている可能性
  • これまでの人生の中で、自分とお付き合いをしてくれた人が夫以外にはいなかった・受け入れてくれた人が1人しかいなかった、いうことに寂しさや劣等感を感じている可能性
  • 「なんで我が家にはプレステがないの!?みんなの家にはあるんだよ!?私だってほしいよ〜!!」の元カレ.verに陥っている可能性
  • 「学生時代に恋人がいなかったコンプレックス」や、「21歳まで恋人いない歴=年齢*1だったコンプレックス」と、どこかでないまぜになってしまっている可能性
    • そもそも学生時代に彼氏がいたら、今の夫と出会った時点で元彼がいたのに……みたいな考え方になっているのかも←これすごいありそう

これを誰かに話すとさぁ、たいてい「いや、いま幸せならそれでいいじゃん」と言われる。

いや、それはそうなんだけど、それはわかってるんだけど、でもやっぱり、私は元カレが欲しいんだよな。

あ〜〜元カレが欲しい。誰かこの気持ちをわかってくれる人はいないですか……。

*1:「恋人居ない歴=年齢」って言葉、聞かなくなりましたね……

2024/11/25(月)〜2024/12/1(日) 副鼻腔炎・娘の推しはユズヒコ・少しずつ大掃除を始める

2024/11/25(月)

起きた瞬間から目頭が熱く、頭がぼ〜っとしている。

この感じはもしや高熱かも……と思って熱を測ってみたが、37.2度だった。平熱が36.6度の私にとっては、まぁ月に3、4回は出る微熱という感じ。

よかった、さほど高い熱ではない、とホッとしたものの、相変わらず頭蓋骨の中にぬるま湯がたぽたぽに入っている感じの温かぼんやり感。おそらく鼻が詰まって脳に酸素がいっていないのだろう。頬骨のあたりも痛い感じがするし、これはやっぱり副鼻腔炎なんだろうな。夫に「今日はアルバイトを休む」と宣言し、娘の保育園の準備を全て任せて再び布団へ。

10時過ぎにアラームで起き、軽くシャワーを浴びてから耳鼻科へ行く。診察室に入り、先生の前でちょっと顔を上の方に向けただけで「あーこれは副鼻腔炎ですね」と言われる。鼻の入り口(今はどちらかというと鼻水の出口になっているが……)を見ただけなのに、全てわかるらしい。

専用の機械を鼻につっこんで奥の方の鼻水を吸ってもらう。薬も噴射してもらう。それだけで、さっきまでずっしりしていた頭が、うっすら軽くなった気ががする。その場でぼけ〜っとしていたら、先生が「一番強い抗生物質を出しておきますね、それじゃ」と退室を促してくれて頼もしかった。

耳鼻科を出て調剤薬局に行くと、そこがもうべらぼうに混んでいた。なんとか席をゲットしたので持ってきた文庫本を開いて待っていたけれど、脳がぼやぼやしているせいで、行を目でまっすぐ追うのがむずかしい。

心臓がばっくんと動くたびに、目線がよろっと横によれ、またばっくんと動くたびに、よろっとよれる。アニメでさぁ、たまに活動が活発な火山を歩いている動きみたいなのあるじゃないですか(伝わりますか?)。完全にあれだったな、目の動きが。面白かった。30分後に呼ばれて、薬を受け取ってやっと家路につく。

えへえへ笑いながら上機嫌で帰宅。外で冷たい風にあたっている間は体調も良かったんだけど、帰ってきた途端にどっと疲れが出てきた。夫と一緒にお昼ごはんを食べて、薬を飲んで布団に入ったらまたまたすぐに眠ってしまった。

それにしても2日ぶりの外出は情報量が多かったな。世界って色鮮やかで騒がしいんですね。青い空に、赤く色づいた葉っぱ。秋だ。風が頬を撫でてくるだけで「刺激だ!!!」と思って笑ってしまったよ。家の中に風は吹かないから。

気がついたら夕方。

2024/11/26(火)

昨日もらった薬が効いたのか少しだけ元気になった。

元気になったから、家の中が超乱雑なことに気づいてしまった。

そりゃここ数日間、この家の大人1人はずっと横になっていて、もう1人の大人は1人の子ども(ぷち反抗期)に振り回されていたのだから、部屋が散らかっているくらい致し方ない。

しかしこの部屋の惨状に一度気付いてしまったら、もう見て見ぬふりなんてできない。とりあえず夫が娘を保育園に送ってくれるのを見送った後、色んな部屋に満遍なく散らばった米粒(娘の服についた食べこぼしを、娘が色んな部屋に運んでいる。自然界はこれで草木が色んな場所に自分の種を運んでもらったりしていますね)だけでも吸い込んでやる!と意気込んで掃除機をかけ、そしたらどんどんやる気が出てきたので、ダイニングテーブルや娘の作業机と化しているちゃぶ台の上の物を片付けたりした。

ここまでしたらちょっと疲れたので、始業時間まで横になる。低燃費モードで仕事。夜は久しぶりに夕飯を作ろうと思ったら、野菜室の葉物野菜がだいぶ傷んでいてがっくり。

2024/11/27(水)

昨日より更に調子が良かったので嬉しくなって、朝からキッチンの棚の整理をする。

そしたらそこで体力を使い切ってしまっていたらしく、夕方くらいにはもう体力も気力も切れて、ぼーーーーっとしてしまう。

こんな日に限って、娘も機嫌が悪い。甘いものを食べても風呂に入っても疲れが取れず、もうよれよれ。こんなになっちゃったら……もうね……これしかできないよ……と思いながら、リビングの床に横になってスマホをいじる。

ふと、なんの気なしにAmazonを開いたらプライムデーの先行セールをしていたので、勢いだけで特に安くはなっていないMakitaのインパクトドライバーを購入。

ヴィレヴァンバイト時代にドドドド打ってたヤツと一緒のシリーズ。あの振動が懐かしい。タッカーもよく打ってたな。久しぶりにガッガッと打ちたい。ほしいな。いやでも、家で使うなら180度に開くホッチキスがで十分か……なんて考えていたら少しずつ元気が出てきた。

2024/11/28(木)

アニメ『あたしンち』を観ていた娘が、立花ユズヒコが出ているシーンで「うふふ♡ゆじゅピ♡」と嬉しそうに呟いていた。見る目ある。

2024/11/29(金)

今日から毎朝、夫が娘を保育園に送ってくれている時間に少しずつ掃除をすることにした。年末が近づいてきたことだし、そろそろ大掃除に着手しなくてはと考えていたのだが、娘が家にいる時間は棚の整理や、薬品を使った大掛かりな掃除なんかができないことに気づいてしまったのだ(いや、本当は気づいていたけれど、掃除をしたくなさすぎて目を逸らしていた)。

とりあえず今日は、机の横のラックを整理をした。いらない紙がどんどん出てくる。いつ買ったんだよこれ、と思うような小物もどんどん出てくる。半年前にこの部屋に引っ越してきたときに、そういった類の物はだいぶ捨てたはずなのに。

年末まで、あと1ヶ月超。そのうち平日は20日。今年中に掃除し終わるんか?これ。

2024/11/30(土)

だいぶ体調がよくなってきたものの、相変わらず鼻の通りはよくない。これのせいで疲れやすくなっている気がする。

今日はこの体力でどうやって娘と過ごすか……と考えていたら、夫が「今週は体調不良も相まってあまり元気がなかったから、一日リフレッシュしておいで」と言ってくれる。こんなに甘やかしてもらっていいのか?

娘を連れて実家に行くという夫を見送り(娘はおばあちゃんに会えると言って大喜びでプレゼントする絵を用意をしていた)、私もノロノロ身支度を整えて外に出る。とはいえ、何をしていいかわからず、とりあえず本屋に行ったり、喫茶店で仕事や読書したりして過ごす。

夜は西荻窪の今野書店で行われた、水野しずと枡野浩一トークイベントへ。

会場についた瞬間「もしかして私、水野しずと同じ髪型なんじゃないか?」と思って、一気に不安になる。周囲の人に気づかれないように、さりげなく前髪をガッ!と分けた。自意識過剰。

トークイベントは面白かった。なんというか、緊張感があった。二人とも正直で誠実だ。

水野しずに、サインをもらった!いいでしょ〜!

トークショーの後、飲みにでも行こうかと駅の反対側に来てみたけれど、飲みに行くくらいなら今野書店にお金を落とそうと思って本屋に戻る。

新刊コーナーをじっくり眺めていたら、水野しず・枡野浩一 御一行がやってきた。ヤバ!これ、出待ちしてたって思われるんじゃないかと思い、気まずくなって店の奥に逃げた。すみません!待ち構えていたわけじゃないんです!偶然なんです!本当です!

心臓がバクバクしてしまい本を選ぶどころじゃなくなってしまった。とりあえずなにか買って帰ろう!と思い、素早い動きでレジに積まれていた文芸誌『GOAT』の創刊号を手に取り、流れるように購入。逃げるように店を出る。うわ〜!!!!と心のなかで叫びながら駅前のスーパーでビール買って帰宅。

自分の家のにおいを嗅いだら、やっと少しだけ落ち着いた。やれやれ。

ため息を付きながら洗面台の前に立ったら、自分が水野しずとは似ても似つかない髪型をしていることに気づいた。

2024/12/1(日)

夜、娘がおもちゃのブロックを使って、サイクロン式の掃除機を作っていた。

あまりの完成度の高さに私と夫がウケていたら、機嫌を良くした娘がブロック掃除機を家中にかけてくれた。ありがとね。

2024/11/18(月)〜2024/11/24(日) 女心は太宰治とつんく♂・保育参加・約10年ぶりに会う友だちと飲みに行く

2024/11/18(月)

朝、なんだか急に太宰治の『皮膚と心』が読みたくなる。そわそわしながら娘の保育園の準備をして、送り出したらすぐに青空文庫にアクセスして読み始める。

www.aozora.gr.jp

……いいっ!何度読んでもいいな。本当いい……。トキメキで胸がいっぱいになる。むずキュン!むずキュンすぎる。こんな……相手のことが愛おしすぎて、己のことが嫌いすぎて、光のようなあの人に嫌われたくなくて……みたいな恋……よすぎる!!!!!!読んでてドキドキする。

あの人の自信のない卑下していらっしゃる様子を見ては、こちらにも、それが伝染しちゃって、よけいにぎくしゃくして来て、どうしても無邪気に可愛く甘えることができず、心は慕っているのに、逆にかえって私は、まじめに、冷い返事などしてしまって、すると、あの人は、気むずかしく、私には、そのお気持がわかっているだけに、尚(なお)のこと、どぎまぎして、すっかり他人行儀になってしまいます。
- 太宰治『皮膚と心』

ここの部分とかいいよなぁ。1文が長いのもいいよね。きっとこの子、身体の後ろで両手を繋いでさ、うつむきながらぽつりぽつりと喋っているんだろうなぁ。

あとさぁ、この引用文のすぐ後の、あっちが気を使って褒めてくれてるってわかったときに、嬉しいっていう気持ちよりも切ない気持ちのほうが勝っちゃって胸がいっぱいになって泣きたくなっちゃう、っていう部分も好き。わかる〜!!!めっちゃわかるよ太宰治。ある!あるよね〜そういうこと。すっごいリアルに思い出せる。なんで太宰治は私のことがそんなにわかるの?そりゃモテるよなぁ、太宰治

ここまで共感&驚き&ときめきを同時にもたらす文章を書けるのは、太宰治つんく♂くらいしかいないと思う。女心の名人、太宰治つんく♂

朝からものすごく幸せな気持ちになり、そのハッピーさを保ったまま1日が過ぎていった。

2024/11/19(火)

夜散歩をしていたら、補足したてのつるっとした道路を発見!うれしい!即角を曲がってその道を歩く。

2024/11/20(水)

娘の通う保育園で、保育参加をしてきた。

参観、ではなく、参加。娘の保育園では読んで字のごとく、先生たちに混じって日々の保育に参加する行事が年に1回ある。

ということで、午前中いっぱい娘のクラスにお世話になってきたんだけど……いや〜、子どもたち、本当に元気だった。ほんっっっとうに元気だった。

この子たちの大声を電力変換する装置が開発されたら、全世界のエネルギー不足が解消されるんじゃないかと思うくらいマジで元気だった。全員、発光しちゃうんじゃないかと思うくらい、びっくりするくらいエネルギーにみちみち溢れていた。

あと、何をやってもウケてくれるのがうれしかった。私がちょっとおどけるだけで子どもたち全員が腹を抱えて笑ってくれるので気持ちよくなっちゃって、給食の配膳が終わっても白目をむいたり、みんなのほっぺを順番に食べていくジェスチャーをしたりして場を温めまくっていたら、先生に「みんな!そろそろ静かにする時間だよ!!ちょっと騒がしすぎるよ!」と怒られてしまった。調子に乗ってました……すみません……。

2024/11/21(木)

専門学生時代に出会った友人と、約10年ぶりに飲みに行った!

モ〜〜〜リモリ食べて飲んで楽しかった。笑いすぎて喉がヒリヒリした。

2件目では二人とも結構ヘロヘロになっており、夢小説の話をするなどして楽しかった。

ルンルンで歩いて帰る。

2024/11/22(金)

アルバイトを早退して、娘のインフルエンザの2回目*1の予防接種へ行く。娘は朝から「今日は泣かない!」と宣言していたが、本当に泣かなくてすごかった。

病院を出た後は、頑張りのご褒美として31アイスクリームを食べに行く。娘はマスクメロンとコットンキャンディ、私はキャラメルリボンとハロウィン限定の芋・栗・かぼちゃのアイスを食べた。

2024/11/23(土)

体調不良。1日中寝ていた。

2024/11/24(日)

引き続き体調不良。ぐったり。

頭がボーッとして目が回って変な感じ。なのに熱はない。鼻水が大量に出ているので、おそらく副鼻腔炎になっているのだと思う。毎年この時期に副鼻腔炎にかかっている気がする。

*1:13歳未満の小児は、2回接種しなくてはいけない。こんなこと、子どもを産むまで知らなかったよ

2024/11/11(月)〜2024/11/17(日) コンポタじゃなくてしょっぱいバリウム・セタブンマーケットでzineを手に入れる

2024/11/11(月)

朝から小雨。最近、娘を保育園に送る係は私が担っていたが、今日は夫が送ってくれた。

その間、私は部屋に掃除機をかけたり、なんとなく積んだままになっていた広告の山を選別して捨てたりする。

2024/11/12(火)

買ってあったコーンポタージュ味のプロテインを飲んだ。

このプロテイン、各所で「ドリンクバーによくあるコンポタの味」という口コミを目にしていたので、カラオケで薄いコンポタージュを飲むのが好きな私は飲むのを楽しみにしていた……のだけれど、口に入ってきたのは、しょっぱさとエグミのあるドロドロのコンクリートみたいな液体で全然美味しくなくてびっくりしてしまった。

こんなの、コンポタージュ味なんて言っちゃダメだろう。しょっぱいバリウムだよバリウム

粘度が高いのがいけないのかな〜思い、お湯を足してみたけれど、今度は生理食塩水味の葛湯ができあがってしまった。あ、もう無理だ!と思って半分以上食べ残す。

いや〜……久しぶりにまずいものを食べた。ある程度のものは美味しく食べられるという自負があったけれど、まだまだ無理なものがあったんだなぁ。ショックでそのあと5分くらいボーッとしていた。

2024/11/13(水)

子育てって獣道を踏み鳴らして道を作っていく作業みたいだなと思う。いや、人生……ってか、生活?の、そのものが道を作っていく作業でしかないのかも。そんで私が娘にできることっていうのは、一緒に手を繋いで同じ道を何度も行ったり来たりしてあげることだったり、どういう足の動き方をすれば草が寝ていくのかを教えていくことだったり、ということなのかもしれない。

……とかなんとかわぁわぁゆ〜とりますが。

2024/11/14(木)

アルバイトの昼休みに、布団の中でうとうとしながら『あらゆることは今起こる』を読む。

ADHDと診断された著者(小説家の柴崎友香さん)が、自分のこれまでの記憶や体験を書いている本。第1部では主に柴咲さんが苦手なことを書き連ね、それが発達障害に多く見られることなのかも書いて考えている。

私は己が発達障害なんじゃないかと疑いつつも、なんとか無理せずに行きられているので診断されには行っていない人間……なのだが、この本で柴崎さんが苦手だと言っていることのほとんどが私にも当てはまっていて、なんか居心地が悪くなってしまう。

特に「眠い」っていう章が本当に本当に私のことすぎて衝撃だった。私も本当に常に眠い。著者の柴崎さんは不注意に効果があるとされるコンサータという薬を飲んだことで「36年ぶりに目が覚めた感じ」がしたと書いているんだけど、私も薬を服用したらスッキリ目覚めた感じがするのだろうか。

私はよく自分以外の人の行動を見て「色んなイベントに参加していて活動的だなぁ」「毎週電車に乗って出かけることができるなんて元気だなぁ」と思うのだけれど、それってもしかして「活動的で元気」なんじゃなくて「眠くない」なのかなぁ。

2024/11/15(金)

ねんむい。

2024/11/16(土)


娘を一時保育に預け、ぷらぷらと出かける。夫とエリックサウスでビリヤニを食べたり、住宅街の中にあるコーヒーショップ(店内が薄暗すぎて、外から中の様子が全く見えない)で濃ゆ〜〜〜いブラジルコーヒーを飲んだりした。

2024/11/17(日)

娘と一緒に、世田谷文学館で開催していた「セタブンマーケット」へ行く。お目当ては、小説家の柚月裕子さんのzineと、id:makoto1410 さんのzine。

会場についてついてからまずは1階をぶらぶら歩く。ちょっと会場を歩いただけなのに、娘の私と手を繋いでいない方の手は無料配布物でいっぱいになっていた。名前しか知らない国の海の写真が印刷されたポストカードを、私のリュックに入れて再び歩く。

会場のちょうど真ん中あたりで、柚木さんのスペースを発見。無事、zineをゲット。サインももらえるとのことだったので、ウズベキスタンパンのコーナが気になっている娘に「ちょっとだけいいかな?」とお願いしてサイン列に並ぶ。

すぐに私の番がやってくる。パンの柄が描かれたトレーナーを着ている娘を見て「あっ、かわいい、食べちゃお」と気さくに話しかけてくれる柚木先生。照れて、私の後ろに隠れる娘。

私はそれなりな柚木さんファンなので、柚木さんがハロヲタなことも、昨日この世田谷文学館ハロプロの曲を歌って踊っていたことを知っている。なんとかなんとかそのことをアピールしたくって、サインを書いてくれている先生に「あの……私もハロヲタなんです」と話しかけてみる。

続けて「昨日のステージ、Twitterで見ました!あの……柚木先生って、S井ちゃんの元でボイトレしてるんですよね……?」と言ったら「えっ!?なんで知って……そう!そうなの!あ、S井先生の話を出たら動揺してイラストを2個書いちゃった……あ!昨日さ〜S井先生来てて怖くって!でね、S井先生って一般人のレッスンは取らないっていうことでレッスンにオーディションがあってね」ってめっちゃくちゃマシンガントークが返ってきて笑ってしまった。

この会話スピード、Y2k新書と全く一緒だ〜〜!!と思ったら嬉しくなって「え、レッスンを受けるのにオーディションがあるんですか?」と返したら「そう!そんでね、こう(口を大きく開けて何かを加えるポーズ)、こうやってピンポン玉を咥えさせられてさ〜!あ!このzineにS井先生のことめっちゃ書いてるから読んで!」と更に身振り手振りを加えたフルマックススピードトークが返ってきて、本当にメロメロになってしまった。初対面ですよ私!!さっき会ったばかりの女に対しても、こ〜んなふうに気さくに話しかけてくれるなんて……も♡♡だいすきぃ♡♡♡になった。

【※ここから後悔※】柚木先生にCDジャーナルの連載、毎回楽しく読んでますって言えばよかった!あの連載が本当に大好きすぎて、出版社に「これまでの連載をまとめて書籍化してくれ」ってメールしましたって言えばよかった!!!あと、1番好きな作品は『ナイルパーチの女子会』ですって!お伝えしたかった!!!!【※後悔おわり※】

サイン本を受け取り、ふわわんと浮き足立ちながらウズベキスタンパンを買って食べ、2階に上がる。モンゴル武者修行のスペースを発見。無事、id:makoto1410 さんのzineをゲット。

songdelay.hatenablog.com

同スペースにはゲルが展示されていたので娘を誘って中に入ってみる。

秘密基地みたいなサイズ感がよかったのか、娘はゲルをいたく気に入ったようで、その場に座り込んでまあまあそそに長い時間入り浸っていた。骨占いの骨を勝手に触り「これ、なんの骨なのかな……」としげしげと見て観察したりしている。「あっちにモンゴルに詳しい知ってる人がいるみたいだから聞いてみようよ」と言って無理やり移動させる。

骨占いをしているお姉さんの前に娘を連れて行ったら、とたんに照れて何も言えなくなる娘。「さっきの骨、なんの動物の骨が聞くんでしょ?」とアシストをしたら、お姉さんはニコニコしながらめちゃくちゃ丁寧に教えてくれた。「羊のくるぶしの骨だよ、くるぶしってわかる?」と言われた娘は、サッと自分の足を指していた。知ってんのかよ!お姉さんに褒められ、娘は得意げに笑っていた。

その後、娘の強い希望があって再びゲルへ。

娘が本っ当にゲル内から一歩も動かなかったので、「娘ちゃん!!ゲルの外で写真撮ろ!!写真好きでしょ!」ってなんとか外に誘い出そうとしていたら、見知らぬ女性2人組がよかったらお写真を撮りますよと話しかけてくれた。せっかくなので撮ってもらった。ゲル親子ショット。

写真を撮ったらやっと娘が歩き出したので、今度は1階にある絵本コーナーに行く。2時間ほど読み聞かせマシーンになる。喉カッスカス。


娘がコレを見て「これさっき〇〇ちゃんが居たヤツ(ゲル)じゃない!?」って言ってて「ほんとだ!!!」ってなった。

だんだんお腹が減ってきたので、スーパーでパンを買って芦花公園へ行く。落ちて潰れた銀杏の匂いにぶつくさ文句を言う娘と一緒にパンを食べる。食べ終わったと同時に落ち葉を拾うために駆け出す娘を視界の端で見守りながら、今日買ったzineをちょっとだけ読もうと取り出す。

……が、ページをめくる前に娘に「一緒に遊具で遊ぼう」と誘われたので、取り出したzineを再びしまう。落ち葉に足を取られてすっ転びそうになりつつ、たくさん走った。

2024/11/04(祝・月)〜2024/11/10(日) 愛しかないとか思っちゃうヤバい・踊る!ディスコ室町のライブへ行って、立ち飲み屋で誕生日ケーキを食べる

2024/11/04(祝・月)


午前中は仕事。その後は家族で公園に行き、夫が娘を追いかけているのを見ながら本を読んだりした。

午後は娘と先ほどとは違う公園に行ったり、図書館に行ったりした。日光をたくさん浴びた穏やかな一日。

頭の中では引き続きsyrup16gの曲が流れていた。今日は「Your eyes closed」について思いを馳せる日だった。

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体育館から聞こえるバッシュの音のことを「小鳥みたい」って表現する人が、大好きな人を目の前にすると「愛しかないとか思っちゃうヤバい」って語彙力なくなる感じが愛しいよな〜と思う。

たいしてすごいこと起こらないけど
全部満たされた気持ちになる
Your eyes closed 作詞:五十嵐隆

寝顔を見ながらこんなこと考えたのかな。私も夫や娘の寝顔を見たときに、こういうこと思うことあるぜ。

2024/11/05(火)

朝、娘を保育園に連れて行く。ちょうど他の親子と登園時間が被ってしまっててんやわんやだった。家に帰ってから、娘がいるとできなかったことをやりたかったことを一気に済ます。

娘が拾ってきたどんぐりを茹で(なんと約2週間前にはアルミ鍋をゲットしていたのにも関わらず、ま〜だ茹でてなかったのだ!)、部屋の隅に追いやられていた洗濯物を畳んで引き出しに入れ、しまうまプリントから届いていた包みを開け、父方のおばあちゃん・母方のおばあちゃん・母に送る写真を仕分け。

父方のおばあちゃんは認知症が進んでいるので、全ての写真の裏側に「[私の名前](おばあちゃんの孫・33歳)、[娘の名前](おばあちゃんのひ孫・4歳)」と書いた。果たしてこのメモがどれだけ喜んでもらえるのはかわからないけれど、私がやりたいからやる。

3人に手紙を書いて郵便局に出しに行くまで完遂させようと思っていたのが、おばあちゃんズに手紙を書いた時点ですっかり疲れてしまった。あとのことは明日の私に任せる。

2024/11/06(水)

昨日書けなかった母への手紙を書く。3つの封筒に手紙と写真を入れ、母の分にだけ娘が描いた絵も入れてから、全ての封を閉じる。

郵便局に行こうとしたけれど、ねむたくって外出できず。

2024/11/07(木)

壁が白い本屋とどこの棚を見ていてもレジが目に入る本屋が苦手だ。

私にとって本屋は、逃亡する場所でもある(いまとはちょっと違うことを考えたいときに訪れる精神の逃げ場でもあるし、どうしても学校や会社に行きたくない日に向かっていた肉体の逃げ場でもあるし)から、誰かの目線から離れることができないと思うと息苦しく感じてしまうのかもな。

2024/11/08(金)

やっと郵便局に行けた。

2024/11/09(土)

渋谷LUSHで行われた、踊る!ディスコ室町のライブ「室町(大)10人室町のワンマン」へ行った。

いや〜〜〜〜楽しすぎた。

あの〜〜先週や先々週の日記を読んでもらうと分かる通り、私ってライブ中もごちゃごちゃことを考えてしまうタイプなんですよ。どんなに好きなバンドが自分の前で演奏していても、過去のことに思いを馳せていたり、ステージ上で起きていることと身の回りで起きたことを勝手に関連付けて連想ゲームをしちゃっていることが多い。

でも今日のライブは、ほんっとうにず〜〜っと楽しい!ってことしか考えていなかった!

楽しかった!本当に。ハッピーでしかなかった。憂鬱な人はみんな行ったほうがいい!楽しすぎてビールを3?4?杯飲んだ。ライブハウスでこれだけ飲むの久しぶりかも。ライブハウスのことをマジの飲食店だと捉えている人の飲み方をしてしまった。いやいやそれにしても、本当に楽しかった。かっこよかった。最高。ラストの「楽しいのがいい」を聞いている間、みんな笑ってて幸せすぎたな〜。


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ハッピー空間だったライブハウスから出たら渋谷が知らない街すぎてさみしくなってしまう。速歩きで電車に乗り、前住んでいた街の立ち飲み屋に入って酒を飲んだ。

相当絶望的な顔をしていたのか、横の人に話しかけられる。声のした方に顔を向けると、その人は「HAPPY BIRTHDAY」と書かれたメガネをしている。「え!?今日お誕生日なんですか!?」と聞くと、先週が誕生日だったとのこと。このお店で働いている人の中にも今週誕生日だった人がいるので、今日はここで合同誕生日会をしていたんだと言われた。

えっ!めでたいですね!と拍手をしていたら、眼鏡越しに細めた目が見えるその人。「ケーキもあるよ!食べてって!」と言われて、カウンターからいちごの乗ったショートケーキが出てくる。えっ!うれし〜〜〜い!!

「ほんっと!おめでとうございます!生まれてきてくれてありがとう!初対面だけどうれしっす!ガハハ!」と笑いながらその人にお礼を言い、ケーキを食べる。あまくておいしい!なんか普段食べてるケーキより美味しい気がする。幸せ成分かな〜〜。

超ルンルンになり、日付が変わる前に立ち飲み屋を出る。自宅まで歩いているときにふと「あと60年、しっかりまっとうに生きるぞ〜」という気持ちになり、一歩一歩脚を踏み出すたびに「まっとう!まっとう!」と心のなかで大声で叫びながら帰った(今考えると、なんで当然のように90歳を過ぎるまで生きる気でいるのかがわからんが)。

2024/11/10(日)

真っ当に7時起床。娘が「今日は公園でピクニックしたいな〜⭐︎ママのお弁当で⭐︎」と言うので、適当に弁当を作って自転車を漕いで自然公園へ行く。

ものすごい速さでウインナーを食べる娘。

冷たい風が吹く中、池の前にレジャーシートを敷いて娘と身を寄せ合いながら弁当を食べる。

昨日行ったライブハウスがチャンダンの匂いだったからか、たまにチャンダンの幻臭がした。