2024/11/11(月)
朝から小雨。最近、娘を保育園に送る係は私が担っていたが、今日は夫が送ってくれた。
その間、私は部屋に掃除機をかけたり、なんとなく積んだままになっていた広告の山を選別して捨てたりする。
2024/11/12(火)
買ってあったコーンポタージュ味のプロテインを飲んだ。
このプロテイン、各所で「ドリンクバーによくあるコンポタの味」という口コミを目にしていたので、カラオケで薄いコンポタージュを飲むのが好きな私は飲むのを楽しみにしていた……のだけれど、口に入ってきたのは、しょっぱさとエグミのあるドロドロのコンクリートみたいな液体で全然美味しくなくてびっくりしてしまった。
こんなの、コンポタージュ味なんて言っちゃダメだろう。しょっぱいバリウムだよバリウム。
粘度が高いのがいけないのかな〜思い、お湯を足してみたけれど、今度は生理食塩水味の葛湯ができあがってしまった。あ、もう無理だ!と思って半分以上食べ残す。
いや〜……久しぶりにまずいものを食べた。ある程度のものは美味しく食べられるという自負があったけれど、まだまだ無理なものがあったんだなぁ。ショックでそのあと5分くらいボーッとしていた。
2024/11/13(水)
子育てって獣道を踏み鳴らして道を作っていく作業みたいだなと思う。いや、人生……ってか、生活?の、そのものが道を作っていく作業でしかないのかも。そんで私が娘にできることっていうのは、一緒に手を繋いで同じ道を何度も行ったり来たりしてあげることだったり、どういう足の動き方をすれば草が寝ていくのかを教えていくことだったり、ということなのかもしれない。
……とかなんとかわぁわぁゆ〜とりますが。
2024/11/14(木)
アルバイトの昼休みに、布団の中でうとうとしながら『あらゆることは今起こる』を読む。
ADHDと診断された著者(小説家の柴崎友香さん)が、自分のこれまでの記憶や体験を書いている本。第1部では主に柴咲さんが苦手なことを書き連ね、それが発達障害に多く見られることなのかも書いて考えている。
私は己が発達障害なんじゃないかと疑いつつも、なんとか無理せずに行きられているので診断されには行っていない人間……なのだが、この本で柴崎さんが苦手だと言っていることのほとんどが私にも当てはまっていて、なんか居心地が悪くなってしまう。
特に「眠い」っていう章が本当に本当に私のことすぎて衝撃だった。私も本当に常に眠い。著者の柴崎さんは不注意に効果があるとされるコンサータという薬を飲んだことで「36年ぶりに目が覚めた感じ」がしたと書いているんだけど、私も薬を服用したらスッキリ目覚めた感じがするのだろうか。
私はよく自分以外の人の行動を見て「色んなイベントに参加していて活動的だなぁ」「毎週電車に乗って出かけることができるなんて元気だなぁ」と思うのだけれど、それってもしかして「活動的で元気」なんじゃなくて「眠くない」なのかなぁ。
2024/11/15(金)
ねんむい。
2024/11/16(土)
娘を一時保育に預け、ぷらぷらと出かける。夫とエリックサウスでビリヤニを食べたり、住宅街の中にあるコーヒーショップ(店内が薄暗すぎて、外から中の様子が全く見えない)で濃ゆ〜〜〜いブラジルコーヒーを飲んだりした。
2024/11/17(日)
娘と一緒に、世田谷文学館で開催していた「セタブンマーケット」へ行く。お目当ては、小説家の柚月裕子さんのzineと、id:makoto1410 さんのzine。
会場についてついてからまずは1階をぶらぶら歩く。ちょっと会場を歩いただけなのに、娘の私と手を繋いでいない方の手は無料配布物でいっぱいになっていた。名前しか知らない国の海の写真が印刷されたポストカードを、私のリュックに入れて再び歩く。
会場のちょうど真ん中あたりで、柚木さんのスペースを発見。無事、zineをゲット。サインももらえるとのことだったので、ウズベキスタンパンのコーナが気になっている娘に「ちょっとだけいいかな?」とお願いしてサイン列に並ぶ。
すぐに私の番がやってくる。パンの柄が描かれたトレーナーを着ている娘を見て「あっ、かわいい、食べちゃお」と気さくに話しかけてくれる柚木先生。照れて、私の後ろに隠れる娘。
私はそれなりな柚木さんファンなので、柚木さんがハロヲタなことも、昨日この世田谷文学館でハロプロの曲を歌って踊っていたことを知っている。なんとかなんとかそのことをアピールしたくって、サインを書いてくれている先生に「あの……私もハロヲタなんです」と話しかけてみる。
続けて「昨日のステージ、Twitterで見ました!あの……柚木先生って、S井ちゃんの元でボイトレしてるんですよね……?」と言ったら「えっ!?なんで知って……そう!そうなの!あ、S井先生の話を出たら動揺してイラストを2個書いちゃった……あ!昨日さ〜S井先生来てて怖くって!でね、S井先生って一般人のレッスンは取らないっていうことでレッスンにオーディションがあってね」ってめっちゃくちゃマシンガントークが返ってきて笑ってしまった。
この会話スピード、Y2k新書と全く一緒だ〜〜!!と思ったら嬉しくなって「え、レッスンを受けるのにオーディションがあるんですか?」と返したら「そう!そんでね、こう(口を大きく開けて何かを加えるポーズ)、こうやってピンポン玉を咥えさせられてさ〜!あ!このzineにS井先生のことめっちゃ書いてるから読んで!」と更に身振り手振りを加えたフルマックススピードトークが返ってきて、本当にメロメロになってしまった。初対面ですよ私!!さっき会ったばかりの女に対しても、こ〜んなふうに気さくに話しかけてくれるなんて……も♡♡だいすきぃ♡♡♡になった。
【※ここから後悔※】柚木先生にCDジャーナルの連載、毎回楽しく読んでますって言えばよかった!あの連載が本当に大好きすぎて、出版社に「これまでの連載をまとめて書籍化してくれ」ってメールしましたって言えばよかった!!!あと、1番好きな作品は『ナイルパーチの女子会』ですって!お伝えしたかった!!!!【※後悔おわり※】
サイン本を受け取り、ふわわんと浮き足立ちながらウズベキスタンパンを買って食べ、2階に上がる。モンゴル武者修行のスペースを発見。無事、id:makoto1410 さんのzineをゲット。
同スペースにはゲルが展示されていたので娘を誘って中に入ってみる。
秘密基地みたいなサイズ感がよかったのか、娘はゲルをいたく気に入ったようで、その場に座り込んでまあまあそそに長い時間入り浸っていた。骨占いの骨を勝手に触り「これ、なんの骨なのかな……」としげしげと見て観察したりしている。「あっちにモンゴルに詳しい知ってる人がいるみたいだから聞いてみようよ」と言って無理やり移動させる。
骨占いをしているお姉さんの前に娘を連れて行ったら、とたんに照れて何も言えなくなる娘。「さっきの骨、なんの動物の骨が聞くんでしょ?」とアシストをしたら、お姉さんはニコニコしながらめちゃくちゃ丁寧に教えてくれた。「羊のくるぶしの骨だよ、くるぶしってわかる?」と言われた娘は、サッと自分の足を指していた。知ってんのかよ!お姉さんに褒められ、娘は得意げに笑っていた。
その後、娘の強い希望があって再びゲルへ。
娘が本っ当にゲル内から一歩も動かなかったので、「娘ちゃん!!ゲルの外で写真撮ろ!!写真好きでしょ!」ってなんとか外に誘い出そうとしていたら、見知らぬ女性2人組がよかったらお写真を撮りますよと話しかけてくれた。せっかくなので撮ってもらった。ゲル親子ショット。
写真を撮ったらやっと娘が歩き出したので、今度は1階にある絵本コーナーに行く。2時間ほど読み聞かせマシーンになる。喉カッスカス。
娘がコレを見て「これさっき〇〇ちゃんが居たヤツ(ゲル)じゃない!?」って言ってて「ほんとだ!!!」ってなった。
だんだんお腹が減ってきたので、スーパーでパンを買って芦花公園へ行く。落ちて潰れた銀杏の匂いにぶつくさ文句を言う娘と一緒にパンを食べる。食べ終わったと同時に落ち葉を拾うために駆け出す娘を視界の端で見守りながら、今日買ったzineをちょっとだけ読もうと取り出す。
……が、ページをめくる前に娘に「一緒に遊具で遊ぼう」と誘われたので、取り出したzineを再びしまう。落ち葉に足を取られてすっ転びそうになりつつ、たくさん走った。