8月7日(月)
- 朝、いつものように娘を抱っこすると、普段よりほんの少しだけ温かい気がする。急いで体温を測ると、保育園に登園できなくはないレベルの微熱。園でお友達に会った途端に元気になることも多いのでこのまま登園させようか迷ったが、少し前から続いていた咳と鼻水が悪化しつつあったし、病院がお盆休みに入る前に薬だけでももらっておいた方が安心かもと思い、バイトの出勤を午後からにしてもらって娘を病院に連れて行く。が、病院についた途端に後悔。待合室は超満員で、みんなぐったりして娘よりしんどそう。顔を真っ赤にしてエーッホエホと咳き込んでいる人までいる。ここで新しいウイルスをもらってしまう可能性があるな……と思いながらも受付を済ませ、とりあえず咳き込んでいる人から一番遠い席に座り、さらに娘の盾になるような感じで座る。気休め程度にマスクの鼻のワイヤー部分をぎゅぎゅっとにぎって隙間ができないようにした。私がそんなふうに色々と気を揉んでいる間、娘は待合室に用意されている絵本を端から1つずつ読み、近くの席の人に話しかけ、いざ診察が始まると病院のおじいちゃん先生と看護師さんに最近の出来事を話すなどして超元気だった。帰り道なんかずっと大声で歌ってた。病院……行かなくてよかったかもしれないな……。帰宅後、娘には昼食を作り、食べさせ、再び体温を測る。平熱。むちゃくちゃ元気そうだったし、夫に娘を保育園に送ってもらった。午後からはバイト。途中から喉が痛くなって来て終わった……と思ったが、なんとか頑張る。夕方、保育園から帰ってきた娘は超元気だった。そうすか。よかったな。夜は葛根湯を飲んで早寝する。
- 夕飯:鶏のさっぱり煮、ポテトサラダ、枝豆、五穀米
8月8日(火)
- 朝起きたら喉の痛みが引いていた。やった〜。元気にバイト。
- 夕飯:茄子ときのこ入りミートソース
- 冷蔵庫にオクラがあったので、『きのうなに食べた?』のオクラ入りミートソースにしようか迷ったけれど、刻むのすら面倒に思えてたので入れず。今度、『3月のライオン』のあかりさんのナムルでも作るか。
8月9日(水)
- 朝から外出。細々とした用事をこなしてから書店へ。ちょっと疲れていたので気になっていたものだけを買って早く家に帰ろうと思い、欲しい本が置いてある棚を最短距離で巡り、お目当てのものを手に取り、よそ見すること無く会計待ちの列に並ぶ。もうすぐ私の番というときにリュックサックを探ると財布が見つからない。とりあえず列から外れ、手に取っていた『違国日記』の11巻、『文學界』、『新潮』をもとあった場所に戻し、外へ出てベンチに座りリュックの中をごそごそ引っかき回す。財布を忘れることがあまりに多い私は、もしものときのためにリュックに500円玉を数枚忍ばせるようにしている。入っている500円玉の枚数によっては、さっきの本のどれか1冊だけでも買って帰れるかも……と思ったのだが、どこを探しても見当たらない。そこでやっと思い出した。先週幼馴染と遊んだときに、急に小銭が必要になって入っていた500玉3枚を全て使ったのだった。そういえばあのあと「また500円玉を入れとかないとな〜」と思って、そのままになってた。あ〜……あ〜……。駄目だ、私、本当に1銭も持ってない……ということで何も買わずに(買えずに)家に帰った。テンションが下がって2時間半くらいふて寝をした。その後、夕方に少しだけバイト出勤。退勤したのとほぼ同時に保育園から娘の体温が上がってきたという連絡が来たので急いで迎えに行き、その帰りにスーパーで弁当を買って帰った。夜は夫が外出してしまったので、娘と二人で夕飯を食べ、風呂に入り、寝かしつけ。娘が寝たあとは一人で仕事の続きをする。
- 夕飯:アサリご飯弁当
8月11日(金・祝)
- 午前中は娘と過ごす。本当は図書館と公園に行くつもりで荷物をまとめたり水筒に麦茶を入れたりして準備を済ませていたのだけれど、娘に靴を履かせようとした瞬間に「でかけないの!プリキュアみるの!」と言い出したので、諦めてリビングに逆戻り。ほんの3か月前までは、親がプリキュアを眺めていてもなんの関心も寄せずブロック遊びをしていた娘は、この間スーパーで安売りしていたプリキュアカレーを買ってから急にプリキュアが気になるようになった様子。あれに入っていたキラキラのプリキュアシールを手にした瞬間から、娘の女児向け変身アクションアニメへの道が開かれたようだ。ヲタクへの入り口はどこにあるかわからない。真剣にテレビを見つめる娘の後ろでウトウトしているうちに昼前。お昼ごはんは何を作ろうと冷蔵庫の中身をチェックしていたら、娘が急に「そろそろお出かけする!」と言い、玄関に置きっぱなしになっていた帽子を被り出し、サンダルに足を突っ込み始めた。こうなった娘にはもう出かけないという選択肢はない。とはいえ、今から図書館や公園へ向かったって、到着した途端にお腹が空いたって騒がれるに決まっている……ということで、家から少し離れた場所にある回転寿司チェーンへ行くことに。ニコニコしながらエビと玉子を食べる娘。順調に寿司好きになっている。帰りは夫が迎えに来てくれた。LOVE。家に着くとちょうど宅配便の人がやって来て、ニコニコしながらひんやりしたダンボールを手渡ししてくれる。あれ?なんかクール便を使うようなもの頼んでたっけ……と思ってダンボールに張り付いた伝票を確認すると、品名の場所に「桃」の文字。えっえっえっ!!??と思いながら差出人欄を見ると、そこには去年誕生日プレゼントに桃を送ってくれた友達の名前。なんと今年も贈答用の桃をプレゼントしてくれたのだった。う、嬉しすぎる〜!!すぐにお礼の連絡。うれしいうれしい。桃はまだ少しだけ硬かったので、冷蔵庫ではなくテーブルの上に置いておいた。部屋が桃の香りで満たされる。息をするたびに、我が家には桃があるんだぞということがわからせられて最高にうれしい。……う〜〜〜ん、うれしい〜〜〜〜〜!!
- 午後は一人ででかけて仕事をする。キリがいいところまで作業してから帰ろうとしていたら、いつの間にか18時前になっていた。普段なら夕飯を作ろうとキッチンに立ち始める時間だ。慌ててスーパーへ行き食材を買い求め、書店にも寄って水曜日に買い損ねた3冊を購入した。そのあとバス停まで走っていると、駅前にある飲み屋の外席でニコニコしながら酒を煽る人々が目に入った。ふと、数年前までは私もこのくらいの時間から一日がスタートするような気分でいたなと思い出す。いつの間にか私は18時に急いで家に帰らなきゃ、という気持ちになっているし、持っているものがジョッキじゃなくてスーパーの袋になってる。なんか感傷的な気持ちになれそうだったので「あれ(居酒屋でビールを飲んでいる方々)は……別の世界線の私だ!」と無理やり自分を暗示にかけてエモくなろうとしたが、お腹が減りすぎて集中力が足りなくて自己暗示には失敗した。家に帰ると、娘と夫は既に夕食を済ませてくれていたので、私は冷蔵庫で眠っている食品をとりあえずご飯に乗せて食べた。
- 夜、『違国日記』の最終巻を読む。朝と槙生、えみりや笠町くんよりも、朝のお母さんに感情移入してしまって、途中からぼんやりとしかストーリーが追えなくなってしまった。”これから”の人生でたくさんの「新しく美しい」ものが待っている彼らに取って、思い出される・忘れられる存在である朝のお母さん。どうしても「もしも私が娘を残して死んでしまったら」のことを考えてしまう。こわい。「私を置いて幸せにならないで」という気持ちになって、怖くて悲しくて泣いてしまった。
- いや、書いていて思ったけれども、もしも娘を置いて先に死んでしまったら、「私を置いて幸せに」なってほしいだろう絶対に。うーん。
- これからの人生、母と娘の物語を観たときに、私と母、の次に、私と娘、で置き換えて考えることが増えていくんだろうね。
- いや、書いていて思ったけれども、もしも娘を置いて先に死んでしまったら、「私を置いて幸せに」なってほしいだろう絶対に。うーん。
- 『新潮』の特集をながめながら寝てしまう。
- 夕飯:鶏胸肉トマトレタスアボカドキムチご飯温玉のせ
8月12日(土)
- 東京都立川市にある国立極地研究所 南極・北極科学館へ行った。実際に北極から持って帰ってきた氷が展示してあったり、小さいプラネタリウムのようなドームスクリーンにオーロラの映像が投影される施設があったりと面白い展示がたくさんあったのだが、娘が一番気に入ったのは入口付近にあるペンギン親子のぬいぐるみだったっぽい。そんなもんだよな。その後は炎天下をとぼとぼ歩いてIKEAへ。人生初IKEAに娘のテンション爆上がり。ショールーム1つ1つに入っておままごとをしたり(即止め)、自分の身体より大きいタコのぬいぐるみを欲しがったり(即諭し)、展示されているすべての椅子に座ろうとしたり(親の方が疲れてしまったので見守り)と大変エンジョイしていた。目に見えるものすべてに触れようとする娘を止め続け疲れが溜まり何も考えたくなくなってきたので、特に何も購入せずにフードコートで50円のソフトクリームだけ食べて店を出た。その後も駅前を散歩する気でいたが、夫も娘も疲れきっていたようだったので、大人しく家へ帰る。みんなで少しだけ昼寝して、起きたら甘いものを食べたりアイスコーヒーを飲んだりしてぼーっとして過ごした。夜、読書でもするかと本を開いたけれども、疲れていたのか内容が全然頭に入ってこないので諦めて寝る。
- 夕飯:肉屋で買ったコロッケ・メンチカツ・イカフライ、トマト、きゅうりの梅あえ、わかめ・レタス・玉子の中華スープ